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頑張れ東北!みちのくの光は消えず~2003.1.1

頑張れ東北!みちのくの光は消えず~2003.1.1

おもしろい話③

青森市には幾つかお気に入りのラーメン店があるが、その内の一つ「一八」(いっぱち)はボリュームあるチャーシューが魅力。スープが温いのは珠に傷だが、味噌チャーシュー(850円)か醤油メンマチャーシュー(800円)がお勧めである。
 引退したアントニオ猪木(注1)が、UFOという団体を作ってプロレス界を掻き回し始めたのが3年前。柔道王小川をスカウトしてプロレス技と打撃技を教え込み、事もあろうに自分が創設した新日本プロレスに殴り込みをかけた。受けて立ったのは「破壊王」橋本。デップリ体型にも関わらず、スマートなキックがファンを魅了する。で、結果はといえば、なんと小川の圧勝。その後、リターンマッチにも破れた橋本は、「男のけじめ」とばかりに引退して見せたのだが・・・・。
 それから少ししてのこと。同僚「おい、知ってらが」ワタシ「なにばよ」同「いや、橋本真也が青森さ居るらしいんだど」(以下、標準語訳で)
 同「龍鳳閣(注2)の向かいにラーメン屋があるだろ?昨日の昼にそこ行ったやつが言っててさ。それで今から確かめに行くかなーって、みんなでさ。お前も来る?」
 ワ「橋本って、この前小川に負けたやつだろ?で、引退するとかしないとか騒いでた」
 仮にもマル海ラーメン(注3)の常連であるワタシをあえて誘ってくるからには、きっとよっぽど似てるんだろう。こりゃあ見とかないと、一生の後悔物かも(そんなことはないだろう)。ワクワク、イソイソ。赤い暖簾がやけに目に痛い昼下がり。
 噂はたちまち新町界隈に広まり、一目見たさの客足が押すな引くな。頭に青いバンダナを巻いたその青年は、確かに巨体だ。プロレスラーとしては小柄な橋本だが、一般人と比べたら大きいに決まってる。昔、十和田市の銭湯で小錦を見たときの感動が思わず蘇ってきた(注4)。なんでこんなとこに居るんだよ、真也!いくら引退したからって、そこまで・・・・関心を通り越して悔しさの方がこみあげてくる。しかし、軽やかなステップを踏みながら丼にチャーシューを置いていくその姿は、自信に満ちた男そのもの。今にして思えば、復帰後の青写真はこのとき既に描かれていたのであろうか。

 注1 世界一アゴの長いプロレスラー。かのジャイアント馬場と組んで世界タッグを制覇したが、その後袂を分かち、異種格闘技路線に走った。一時魔界入りして「ジャントニオ猪場」を名のったと言うが、真偽のほどは不明である。
 注2 中華弁当(800円)や好きなおかずを二品選べる月替定食(1000円)のほか、味噌ラーメン(630円)が美味い。エビそばも良いが、注文してからエビを漁りに行ってることがあり、時間がかかる。
 注3 一日千杯は出る青森市の超有名店。四国のマル金醤油と千葉の煮干しをふんだんに使った独特の風味が人気である。メニューは大(550円)と中(500円)だけ。チャーシューが四枚も乗ってるのでこの値段は安いが、店構えが綺麗そうに見えない(別に汚くはないが)ので、デートスポットとしては「如何なものか」と言った政治家もある。(〃∇〃)テヘ♪
 注4 史上最高体重を売りにした関取。単純に千代富士の二倍以上と言えば、その凄さが分かるというもの。だからと言って、優勝回数も二倍というわけではない。


 ※この「一八」は閉店しました。しくしく(/\)


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